琵琶湖の水温予測を実施!!機械学習アルゴリズムを使用して10年後(2030年)の平均水温を算出してみた。
連日猛暑ですね、私は今年で39才になりますが、30年前(小学生)はこれだけ暑くはなかったです。当時はクーラーが無い生活をしていましたのでね。
少し前まではバス釣りも良くしていたので、最近の猛暑と水温の関係性が急に気になりだして、琵琶湖の水温を調べてみました。
なお予測に関しては、Pythonの機械学習アルゴリズム(sickit-learn)を使用して、今後の琵琶湖水温シミュレーションを実施した結果となります。
(1)過去10年間の水温データを整理
2011年から2020年までの琵琶湖大橋付近の水温を調査
8月に絞ってデータを整理してみました。
データ元は毎日水温を調査して掲載されているHPから抽出しています。
このデータを教師データとして学習させ、今後の未来予測を行います。
上記の絵が小さいので転写します。
年 平均水温
2011年 28.2度
2012年 28.9度
2013年 29.1度
2014年 26.4度
2015年 29.0度
2016年 29.5度
2017年 28.6度
2018年 29.2度
2019年 29.3度
2020年 29.7度
更に、ここ10年間の平均水温を求めると28.8度となりました。
じわじわ上昇しているのが分かります。
また今年(2020年)の水温は、
ずば抜けて高いこと(29.7度)が判ります。
では早速、これからの10年間を予測します。
(2)プログラミング(Python)
いざ準備は整ったのでプログラミングを開始・・・
といってもPythonには協力なライブラリ(sickit-learn)が用意されていますので、5~10分程度でプログラミングが終了・・・。
50行ほどの小さい小さいプログラムです。
普段は仕事でC言語で組み込みソフトを作っているので、この程度のステップ数でシミュレーション結果が得られるのはびっくりです。
(3)2030年(10年後)の水温予測
結果は次の通りです。
予測対象の水温は8月としています。
グラフの見方をまず説明します。
X軸:期間(日)
2011年8月1日からの経過期間となります
2011年8月1日=X軸「1」
2011年8月2日=X軸「2」
2011年8月3日=X軸「3」
・・・・
2012年8月1日=X軸「31」
2012年8月2日=X軸「32」
・・・・
2020年8月30日=X軸「300」 ★今現在はここです。
Y軸:水温(℃)
2020年8月30日は「30.6度」となります。
グラフの色
緑色は「実際の水温」
青色は「機械学習が算出した水温」
赤色は「今後の水温予測」
2030年の8月30日(X軸=600)は次の結果となりました。
period= 540 temp= [30.83000834]
period= 545 temp= [30.85582443]
period= 550 temp= [30.88164051]
period= 555 temp= [30.90745659]
period= 560 temp= [30.93327268]
period= 565 temp= [30.95908876]
period= 570 temp= [30.98490485]
period= 575 temp= [31.01072093]
period= 580 temp= [31.03653702]
period= 585 temp= [31.0623531]
period= 590 temp= [31.08816919]
period= 595 temp= [31.11398527]
period= 600 temp= [31.13980136]
average= [30.37822686]
2030年8月30日は「31.1度」の予測結果となりました。
またこの先10年間(2021年~2030年)の平均水温は「30.3度」と予測結果でした。
現実味のある数値ではないでしょうか?
琵琶湖の生態系には大きな影響が出そうな感じですね。
この水温の上昇はバス釣りにも大きな影響が出そうです。